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智弁和歌山高校・高島監督のセオリー「甲子園で勝つための法則88」

『選手との距離を大切にする』引用

1杯3万円のラーメン。あれを食べたのは、2008年。智弁和歌山のグラウンドだった。日が暮れて真っ暗になったグラウンドで、ナイター照明の下、冷たい風が吹く中で食べたラーメン。「せっかく来たんやからダブルいかなアカンやろ」と言われ2杯すすった。正直、味は覚えていない。だが、選手たちは他愛のない話をしながら、グラウンドで食べる非日常がおいしさを倍増させた。和歌山から埼玉まで、片道5時間、往復3万円の交通費をかけて食べに行ったラーメン。

 「智弁ラーメン」は高島監督が選手にふるまうラーメンである。決まって選抜(甲子園)に出場するときに行われる特別なイベントである。1人1杯だが、全員がダブルと呼ばれるラーメンを食べる。少人数制の智弁和歌山とはいえ人数分支払えば結構な高額になる。だが、高島監督は笑ってこう言った。「2万や3万で甲子園に連れて行ってくれるもんなら安いもんや。そうでしょ?1億払っても甲子園にはでられへんもんやから。」このラーメンはただの1杯ではない。監督の気持ちが伝わり、選手がそれにこたえようとするコミュニケーションが生まれる特別なラーメンだ。高島監督と選手は孫くらいの年が離れている。甲子園優勝3回。監督通算勝利数が1位に届こうとしている。高校生が気楽に話せる監督ではない。しかし高島監督は「やっぱり、選手との距離感を大切にしますね。部屋の中に入って冗談を言ったり… そういうのは意識していますね」

 高島監督が何よりも大切にしていることがノックである。高島監督はこう言った「ノックは人に任せられない」「コノヤローコノヤロー」と言って選手たちと結びついているのです。「奈良(智弁学園)の時はバックホームで監督を狙ってきますからね。」「おまえなぁ。狙うとこないなるんやで。ストライク投げろ」と半分ケンカ腰でやってますからね。その代わりやっぱり気持ちが強かったですね。

 年を重ねてからも丸くはなったが、気持ちは変わらなかった。「朝3時に家を出て、高野山に登って帰ってきて、風呂に入って学校に行く。」やっぱり、だらだらやっていたら頭に来ますからね。「コノヤロー、お前、授業中寝とるくせに野球ぐらいちゃんとせぇ」とか言って打球が早くなりますよね。監督人生においてノックで手を抜いたことはない。ノック1球が本気。コミュニケーションこそ高島監督が大切にしていたこと。監督を退く数年前は体調不良もあり、コーチにノックをお願いしていたが、「ちょっと気合いをいれなあかん時」は10分だけと言って1時間も2時間もノックをしていた。ノックこそ高島野球のチーム作りの肝なのだ。1球1球の積み重ねが甲子園歴代最多の68勝につながった。「それ以外何もないですよ」「そうやってちょっとずつ選手をあげてきた結果やと思うんです」だから最後にノックを打てなくなってきたことが引退を決断したんだと思います。高島野球とは?「精神野球というか、ハートの野球でしょうね」それが、今の私たちにおいても一番必要なこと。

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